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2006/06/26(月) 18:59:48 [ケンブリッジ]

随分前に、ケム川氾濫の心配について書いたのですが、志村博さんにお聞きしたところによると、ケム川は何度か大雨で氾濫したことがあるそうです。というか、大雨が降ったら、氾濫するようになっているとのことです。

志村さんはケンブリッジ在住30年のアーティストで、町のすみずみまで知り尽くしておられます。日曜日に、以前撮って頂いたすずの写真を持ってきてくださいました。

話は戻って、ケム川は大雨が降ると、町の機能が麻痺するようなことになる前に、例えばグランチェスターあたりで川の水がまわりの野原にあふれるそうです。こういうのを氾濫原と呼びます。護岸をコンクリートで固めた河川がとんでもない鉄砲水を呼ぶ可能性があるのと対照的に、氾濫原はより確実に大雨による災害をコントロールできます。
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グランチェスターからケンブリッジ市内に入るあたりでこんなに蛇行しています

日本でも親水性河川の議論に併せて、洪水対策としての氾濫原の話もされていると思いますが、どの程度河川政策に反映されているかは良く知りません。日本の河川は一般的に河川勾配がきついので、氾濫原を効率的に確保できるのかという問題もあるのではないかと思います。

それにしても、ケム川って親水性河川のモデルのような川です。アクセスは良いし、まわりに自然は残ってるし、災害を未然に防いで、何よりも実際に人々の憩いと場として機能してるというのが良いですね。
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2006/05/24(水) 08:23:09 [ケンブリッジ]

妻とCambridge Beer Festivalに行ってきました。今年で33回目だそうです。クラスメートはおそらく明日あたり、みんなで行くのではないかと思うのですが、私達は明日からは都合が悪いので、今日ふたりで行くことにしました。

基本的には、Jesus Greenの特設会場でビールを飲むだけなのですが、出品されているビールの種類が、国産エールビール170種、外国ビールを含めた他のアルコール60種と、半端な数ではありません。

システムは、まず2.5ポンドの入場料を払って会場に入ると、2ポンドでグラスを買います。このグラスを持って会場を回り、好きなビールを飲みまくります。それだけです。たくさんの種類を試すためには、1パイント(567ml)ではなくハーフパイントで頼むのが必須です。おいしいチーズ、えせタイ料理もありました。

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今年の柄はダーウィン。進化論です。

十色会の日本人会の方、サマースクールの時の友達、MBA同級生の南ア人Jamie、酔っ払いのおっさん達、皆さんとても楽しまれていました。
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えらい人出でした

将来、このグラスを見るたびにケンブリッジでの生活を思い出すんだろうね、と話をしながら家に帰ったのでした。

2005/12/26(月) 05:11:16 [ケンブリッジ]

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律儀なイギリス人はパブ以外はどこででも列(queue)を作ると言われます

昨日のクリスマスイブは、キングスカレッジのチャペルへクリスマスキャロルを聴きに行きました。イギリス人の同級生Steveから、「この行事はワールドフェイマスだから行ってみたら」と言われていたので、怠け者の私も朝8:30に列に加わりました。すずの狂犬病予防のために獣医に行っていた妻も途中で加わり、ようやくチャペルに入れたのは午後2時を過ぎていました。

金色の大きな十字架を先頭に掲げた聖歌隊が入ってきた時こそ、田舎者の私としては違和感を感じましたが、クワイヤーの歌やパイプオルガンの音は美しいものでした。こういうのって敬虔なクリスチャンには心の奥深くまで感じるものがあるんでしょうね。キリスト教の精神性を共有していない私には想像もできませんが。

さて、今日は朝からラジオで、昨日キングスで聴いたのと同じキャロルが流れっぱなしでした。歌好きの妻はラジオに合わせて歌ってました。

2005/11/12(土) 08:27:59 [ケンブリッジ]

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 y-46さん写真お借りします ラグビーのナイターも意外といいもんです

今日は我が校のラグビーチームCambridge Blueの試合を観に行ってきました。対戦相手はなんとサモアのナショナルチーム、ワールドカップにも出場するようなチームです。大学のラグビー場にて夕方の7時に試合開始。前半は互角の戦いをしたものの、後半は地力に優るサモアに立て続けにトライを奪われ9-22でノーサイド。いい試合でした。

試合以上に感激したのは、伝統あるケンブリッジ大学ラグビー部でMBAの同級生がプレーしているのを発見したことです。試合が始まってしばらくして友達の韓国人Ki-hyukがピッチにいる選手を指して「あ、Grantだ」と言い出したので、「また訳わからんことゆうとる」と思って流していたのですが、見れば確かに似ています。そうこうしている間に場内アナウンスがあって「♯21 Grant xxxxx」「うぉー」って感じでみんなで興奮してしまいました。試合後はピッチに降りて彼と記念写真(田舎もんです)。同級生としてBLUEのメンバーとしてプレーしてる彼を誇りに思います。また観に行きます。

2005/10/28(金) 10:53:03 [ケンブリッジ]

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まるい教会 ラウンドチャーチ

ここ数年、世界各地で天災や異常気象が続いていますが、今年はイギリスでも異常気象らしい。何が異常かと言うと、とても天気がいいのです。我々が8月に渡英してからというもの、何日も雨が降り続いて陰鬱な気分になったという事はありません。ここ数日間も日本の秋晴れのような天気で、クラスメートのイギリス人によると、今日なんかこの時期の気温としては観測史上最高(23度くらい)ということです。なんかついてるなぁと思って聞いていたら、代わりにこの冬はかなり冷え込むということでした。

イギリスは緯度で言うとサハリンと同じくらいの所にあります。ただメキシコ暖流(Gulf Stream)のおかげで寒さはさほど厳しくありません。東京より少し寒い程度かと思います。我々にとっては5年ぶりの冬、すずには初めての冬になります。お手柔らかに願いたいですが、少し待ち遠しい気もします。季節があるってやっぱりいいですね。

2005/10/22(土) 08:17:19 [ケンブリッジ]

ケンブリッジは大学の町であると共にベンチャービジネスへの投資がヨーロッパで最も活発な地域でもあります。ケンブリッジ周辺は、カリフォルニアのSilicon Valleyとの対比でSilicon Fenと呼ばれており、IT、Bio-tech、Nano-Techなどのハイテク産業の一大集積地となっています。これは大学の科学・工学面での強力なバックグラウンドを求心力に多くの企業が研究開発施設を構えているためであり、大学からのSpin-offも含めて数多くのベンチャー企業が生まれてはまた消えていきます。ベンチャービジネスのダイナミズムを体感するには格好の場所ではないかと思います。大学サイドからもトリニティカレッジ設立のScience Park(1970)、セントジョンズカレッジ設立のInnovation Centre(1987)がCambridge Phenomenaと呼ばれるハイテク産業の急速な成長に貢献しています。

これ以外にもケンブリッジ大学では、Institute for Manufacturing(IfM)、Cambridge University Technology and Enterprise Club(CUTEC)、Cambridge-MIT Institute(CMI)、Cambridge Environmental Initiative(CEI)などの学際的研究施設が社会的にインパクトのある技術を創造すべく活動しています。こういった利点を活用するか否かは、もちろん個々の取り組み次第ではあるのですが、我々Judge Business Schoolの学生も各プログラムが提供するセミナーに参加する機会は数多くあり、私のようなローテク産業出身者にとっても非常に刺激的な環境です。

この歴史ある町から生み出される技術と知恵が、ビジネスの活性化だけではなく、我々の抱える問題の解決と将来にわたるサステイナブルデベロップメントに貢献できることを願っています。

2005/10/21(金) 07:18:51 [ケンブリッジ]

レンライブラリー
ぷーさんの実家? トリニティーカレッジのレンライブラリー

私達が住んでいるケンブリッジの町と歴史について少し書いてみます。
ケンブリッジは歴史ある大学の町としてあまりに有名です。ロンドンの北80kmに位置するケンブリッジは、古い町並みと緑が調和した美しい町で、町の中心を流れるケム川が町をさらに魅力あるものにしています。12万人の住民のうち約1万5千人が学生です。

もともとは13世紀初頭にオックスフォードで学究生活を送っていたケンブリッジ出身の学者達が、住民と大学との度重なる衝突(Town and Gown Dispute)に嫌気をさして故郷ケンブリッジに帰郷したのが大学の起源だと言われています。ただしケンブリッジの町は大学の設立よりずっと以前にローマ人によって建設されており、交通の要所として栄えていたようです。昔の日本の川と同じくケム川も舟運が盛んで、水路と陸路の交差点に位置するケンブリッジは大陸との貿易中継地として繁栄していました。これは鉄道網が整備され始めた19世紀まで続いたようです。この間、ケンブリッジは支配者をローマ人、アングロ=サクソン人、デンマーク人、ノルマン人と変えながらも発展を続けています。

一方の大学も1284年に最初のカレッジがイーリー司教によって創られて以降、司教や王室などにより次々とカレッジが創られ、現在では31に落ち着いています。その800年の歴史のなかで、ケンブリッジ大学は60人を超えるノーベル賞受賞者をはじめ多くの人材を輩出し続けており、おそらく社会の発展に最も貢献した大学と言えるのではないかと思います。引力発見のニュートン、進化論のダーウィン、経済学のケインズ、DNA二重らせん構造発見のワトソンとクリック、くまのぷーさんのミルンなどなど数えればきりがありません。

ちなみに大学は最近まで完全に男性社会であり、女性が初めて入学が認められたのが第2次大戦後まもなくのこと、超Conservativeなモードリンカレッジに至っては、1988年になって初めて女子学生を受け入れたそうです。またここでは科学、哲学、歴史学などの純粋学問が重視されてきたのに対し、お金もうけに対する嫌悪感からか経営学などの実学に対する取り組みはまだ日が浅く、Judge Business Schoolが1990年代に入って初めて創立されたのも例外ではないように思います。

次回はその遅れを取り戻してあまりある、現在のケンブリッジのビジネス環境について書いてみます。

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