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2006/06/26(月) 22:14:53 [イギリス]

イギリスの鉄道が、上下分離方式(車両運行会社と線路所有会社が別)を採用している事は知っていたのですが、先日たまたまJRの方から聞いた話によると、車両自体も運行会社の保有ではなく、リース会社からのリースなんだそうです。

これが何を意味しているかというと、運行会社は線路や車両を所有する必要がないため、新規事業者の参入が容易になり、競争が促進されて、サービスが向上し、利用者の便益につながる訳です。さすがイギリス、こういった所にも市場原理を働かせています。

と言いたい所ですが、実際のサービスは良くありません。朝早い電車が運転手が来ないとかでキャンセルになったり、駅員がダイヤを良く把握してなかったり・・・ 問題は市場原理とかそういったこと以外の所、例えば現場レベルの労働力の質なんかにありそうな気がします。

車両運行と保線が別管理だったり、駅によって運行会社がばらばらだったりで、他の会社とのコーディネーションがうまくできるとは思えません。理論はOK、実務は駄目といったといった所でしょうか。

しかも鉄道運賃は非常に高いです。ぶつ切り管理のせいで取引コストは高いことが予想されますし、車両リース会社のリターンは30%程度もあるそうです。ちなみに、このリース会社は大手銀行の子会社がほとんど。つまり、お金はシティに流れるような仕組みになっているようです。

なんか歪んでますね。高い運賃を払うのは馬鹿らしくなってきました。

IMG_4714.jpg
視認性向上のため、イギリスの電車の顔は必ず黄色いそうです
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2006/06/08(木) 05:44:52 [イギリス]

ここのところ天気が良いので、ジーザスグリーンでも多くの若者がサンシャインを楽しんでいます。

それはとても良いことなのですが、問題なのはゴミです。空き缶、空きビン、菓子袋などを片付けずに帰ってしまう若者が多いようで、あちこちにゴミが散らかっています。こういったゴミは、翌朝早くに係の人達が掃除に来るので、何も無かったかのように緑のジーザスグリーンに戻るのですが、若者のモラル不足を感じざるを得ません。

対照的に、今日ロンドンの大英博物館の前でタクシー待ちをしていた時、少し離れた所にいた、杖をついた70歳くらいのおばあちゃん達の前にタクシーが止まったのですが、親切にも先に待っていた私達の方にタクシーを差し向けて下さいました(すぐに次のタクシーが来たので良かったのですが)。オバタリアン(死語?)にできるわざではありません。

おそらくどこの国でも、いつの時代でも、「今の若者は・・・」という言葉が聞かれるのだと思うのですが、紳士淑女の国イギリスでも、若者のモラルや教育問題というのは危機感を持って捉えられているようです。

海外に長く住んでいると、その土地土地でのスタンダードに自分を合わせてしまいがちですが、日本人として恥ずかしくない姿勢というのが、ベンチマークなのかなと感じました。←当たり前か? 自分に、場所に応じた使い分けが出来るとは思えませんし・・・

日々の自分の行動に気を付けねば、と思った1日でした。

2006/04/02(日) 03:40:17 [イギリス]

covers2.jpg

前から気になっていたのですが、ついにホームレス支援雑誌、The Big Issueを買ってみました。1.4ポンドでした。

今日もそうだったのですが、セインズベリーへ買い物に行くと、大抵いつも同じ兄ちゃんが入口でIssueを売っています。私とすずは、彼がアメ横風の口調で雑誌を売りさばいていくのを見ながら、妻が買い物を済ませるのを待つことになります。彼の売り口上はだいたいバターン化されていて、

「レディース&ジェントルマン、ベイビー、ドギー(すずのこと)」

「ビッグ・イシュー」 「面白いよ」

「どうか、イエス(買う)と言ってくれ。」

「一冊でいいんだ。2冊、3冊、たぶん4冊でもいい。」 2冊以上買う奴はいない。

残りが少なくなってくると、

「あとたったの34冊しかないよ。」 まだいっぱいあるやん。

「俺はすぐにでも売り切れるんだ。」 半分、自分に言い聞かせている。

「7人の行列ができれば十分だ。」 ひとりで5冊も買う人はいない。

夕方遅くになって、なかなか売れ行きが良くないと、

「うんざりしてきた。(It started to piss me off.)」

「xxxxxxx(ダーティーワード)」

と、まあこんな感じで、結構楽しめます。

Big Issueは、ホームレスの自立を助けるための雑誌で、販売価格と仕入価格(販売価格の4~5割)の差額が販売者(ホームレス)の収入になります。このシステムはイギリスで成功して、日本も含めた世界各国に広がっているそうです。詳細はビッグイシュー日本版参照。

売れないと損をすることになるわけですし、売上額もセールス技術次第で、人それぞれ違います。セインズベリーの兄ちゃんはさしづめ凄腕セールスマンといったところでしょうか。

イギリスでは90年代前半に若年失業率が15%を超えた事などから、雇用や社会的弱者に対する支援が盛んで、NGOや企業も力を入れて取り組んでいるようです。

2006/03/31(金) 10:07:54 [イギリス]

ケンブリッジでは最近やたらと風が強い。

私の場合、学校からの帰りは追い風参考で9分で帰宅できるのですが、行きは逆風の為にいつもの5倍くらい余計につかれます。今日なんか、女性の乗っている自転車が徐々に減速してついに止まってしまったのを見ました。

気温のほうは随分上がってきて、今日はすずの散歩の途中に暑くてTシャツになりました。随分走らされたからですけどね。

で、この強風はもしや春一番では、と思って調べたら、

春一番(はるいちばん)とは、立春から春分の間に、初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強風のこと。風速8m以上であることが必要。元々は九州地方の漁師の間で使われていた。春先、日本海を進む低気圧に向かって南側の高気圧から風が吹き込むことで、この現象が発生する。そのため、主に太平洋側で観測される。なお、必ずしも毎年発生するわけではなく、発生しない年も、複数回発生する年もある。複数回発生する場合には、春二番、春三番と呼ぶ。
ちなみに、所ジョージが「春二番」という曲を発表している。
(Wikipediaより)

結局、最近の強風が春一番なのかどうかはわかりませんでした。それにしても最後の一文は余計。

なにはともあれ、季節の変化がある国はいいですね。

2005/11/06(日) 08:35:46 [イギリス]

DSC00034.jpg
Bonfire

11月5日はイギリス全土でGuy Fawkes Night(Bonfire Night)呼ばれるお祭りがあります。ケンブリッジではミッドサマーコモンで開催されました。家から近かったので観に行きましたが、かなりの人だかりでした。例年2万5千人-人口の5分の1-を集めるそうです。2時間ほど花火が続いた後、Bonfire(かがり火)に点火。大規模なキャンプファイアといった感じでした。もともとこのお祭りはイングランド国王ジェームズ1世を殺害しようとしたGuy Fawkes(本名Guido Fawkes)一味が決行日当日の未明に逮捕されたのを祝うお祭りで、ちょうど今年は400年記念でした。

事件の背景をもう少し書くと、
1603年にイングランド女王エリザベス1世が死去した後、スコットランド王ジェームズ6世がイングランド王(ジェームズ1世)を兼ねることになります。エリザベス1世時代に弾圧を受けたカトリック教徒は、カトリックに同情的であったジェームズ1世に期待しますが、彼も次第に強硬なプロテスタントの要求を入れざる得なくなり、状況は再びカトリックにとって厳しいものになっていきます。この状況を憂いたRobert Catesbyが一団を組織したのが事の発端で、彼らは国会議事堂で行われる国会開院式に出席する国王と議員達を爆弾で暗殺する計画を企てます。スペイン軍で火薬を扱ったことがあるGuy Fawkesがこの計画の詳細を担当。ところが、この陰謀は密告により発覚し実行寸前の11月5日未明に議事堂地下で火付け役のGuy Fawkesが36樽の爆薬と共に見つかってしまいます。

サマースクールでガイフォークスを扱った時、私にはなぜイギリス人がそんな事件を400年も祝い続けているのか理解できなかったし、こんなことしてるから北アイルランド紛争がなかなか解決しなかったんじゃないかとさえ思いました。でも実際にガイフォークスナイトを観に行って、なぜ催しが今に至るまで続いているのかわかりました。花火を楽しみたい、それだけでした。宗教色は全くなかったし、一団が国王暗殺を企てた宗教的側面を知らないイギリス人もいました。単に火薬つながりでこの日に花火を楽しむことになったのだと思います。日本では花火は夏の風物詩ですが、イギリスの夏は9時頃にようやく暗くなります。今はちょうどサマータイムも終わって、夕方から花火を楽しめる良い時期というわけです。

この1週間、近所の家から毎晩夜遅くまで打ち上げ花火があがっており(線香花火を楽しむといった情緒はない)、すずが爆音の為に怯え切っていたのですが、彼女にもようやく平穏な日々が戻ってきます。

2005/10/26(水) 08:04:25 [イギリス]

8月にケンブリッジに来た時、犬連れだったのでなかなか家が決まりませんでした。イギリスは犬に優しい国という思い込みが良くなかったのですが、とにかく苦労しました。

この頃に毎日妻とすずとでケンブリッジ市内を歩き回っていて思ったのはケンブリッジってどこに行っても-ton、-ton、-ton。Trumpington、Milton、Cherry Hinton、Histon、Huntingdon、Barton・・・
ずっと気にかかっていたのですが、先日調べてみた所、-tonはアングロ=サクソン系で「農園」という意味だそうです。同様に-buryは「城壁」を、-hamは「家庭」を意味します。一方、-chesterはラテン語系で「ローマ軍の駐屯地」のことだそうです。Chester、Manchester、Granchesterなどは昔はローマ軍が駐屯していたということでしょう。Edingburgh、Middlesbroughの-burghや-broughはHamburgの-burg「都市」と同源かと思われます。詳しく調べていませんが、他にもいろいろあるんだと思います。ちなみに私達の家はChesterton Roadの近くです。駐屯地のあとに農園にでもなったんでしょうか?

2005/09/30(金) 22:42:44 [イギリス]

イギリスでは、10月1日付けで時間当たりの最低賃金が4.85ポンドから5.05ポンドに改正されるそうです。低所得者層の救済が目的のようですが、この最低賃金を円換算すると、1ポンド=200円として1,010円。東京都の最低賃金(都道府県によって違う)が700円程度であるのに比べるとほぼ4割増しです。2006年には6ポンドにまで上げるそうです。それでも不思議なことに、イギリス人の平均所得は日本の世帯あたりの平均年間所得580万円の8割程度しかありません。これは低所得者の比率が多いためで、製造業の競争力を削いでまで賃上げを実施するのは、支持率が低下している労働党政権の人気回復策ではないかと勘ぐってしまいました。

こっちのマクドナルドでセットを注文すると優に1,000円以上掛かります。Economist Intelligence Unitの出している生計費指数(ニューヨーク=100)はロンドン-120、大阪-122、東京-135とロンドンより東京のほうが物価が高いらしいのですが、実際に生活しているとケンブリッジですら東京より高く感じます。高い労働力のせいでこれ以上物価が上がらなければいいのですが。

2005/08/27(土) 12:25:29 [イギリス]

キングスカレッジのチャペル
キングスカレッジのチャペル

イギリス人って何者なんだろう?

というのが、僕がこの国を留学先に選んだ理由のひとつです。
もう少し正確に言うと、自分の関心の対象はアングロ=サクソン人の考え方であり、イギリスの中流階級以上のアングロ=サクソン人を「最もdecentなアングロ=サクソン人」と勝手に位置付けた上で、彼らを「イギリス人」という言葉で呼んでいます。

いまのところ、実務経験を通して彼らに対して持った印象は、
・プレッシャーに弱い
・現実的なオプションを採ることを好み、敢えてリスクを犯さない。気合、チャレンジという言葉とは無縁
・仕事とプライベートをきっちりわける、残業はしない
・物事の大局を掴む能力に長けている
・議論や思考の際に、論理-logic、公正さ-fairness、合法性-legality(当たり前か?)を大切にする

最後2つに関して、彼らの思考のフレームワークを学び、習得することが留学の目的のひとつでもあるが、この1年間で彼らから何を学び、彼らの何を知ることができるのか楽しみだ。

イギリスに来て3週間、家探しの際の不動産屋の対応に怒ったこともあったけど、人は予想外に丁寧だし、今のところあからさまな差別を感じたこともない。家族ともども気持ちよく暮らせればいいのだが。

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